2026年6月2日火曜日

心理学「フレーミング効果」を活用したマスコミ報道ーー釜山市長選挙直前マスコミ報道分析3ーー

釜山市長選挙直前における「韓国選挙風土の特徴」を分析したいと考えると、以下のマスコミ報道は興味深い。

*対立候補との差別化

である。

 観点

  • 政党政治の特徴
  • 地域対立(地域主義)の影響
  • 保守・革新(進歩)陣営の対立構造
  • 候補者個人への支持と政党支持の関係
  • 世代間の投票行動
  • 大統領選挙と国会議員選挙の違い
  • 選挙運動の特徴
  • *****************

    この文章から読み取れるのは、「韓国の選挙風土」の特徴そのものというよりも、韓国政治において頻繁に見られる選挙戦のスタイルである。

    ① ネガティブ・キャンペーン

    この記事では政策論争よりも、

    • 権力による選挙介入疑惑
    • デマ拡散疑惑
    • 黒色宣伝(ネガティブ宣伝)
    • 過去の言動への攻撃

    が中心になっている。

    韓国では候補者の政策比較よりも、

    「相手候補の道徳性・人格・過去の行動」

    を争点にする傾向が日本よりかなり強い。

    特に大統領選や地方自治体首長選では、

    「誰が優れているか」
    より
    「誰がより問題が少ないか」

    という戦いになりやすい特徴がみられる。


    ② 「選挙介入」への警戒心

    この記事で最も大きなテーマは、

    公務員や行政組織が選挙に介入したのではないか

    という疑惑。

    これは韓国の近現代史と深く関係しているだろう。

    韓国では過去に

    • 軍事政権
    • 権威主義政権
    • 情報機関による政治介入

    を経験しているからである。

    特に
    民主化運動
    以後、

    「国家権力が選挙に介入すること」

    に対して社会全体が非常に敏感になっている。

    そのため、

    • 公務員
    • 教師
    • 公共機関構成員 など

    の政治的中立性が日本以上に厳しく問題視される傾向がある。しかし、その実効性には問題点があるとも指摘されている。


    ③ 高齢者票をめぐる攻防

    本文では

    高齢者を投票所に連れて行った

    という疑惑が出ています。

    韓国では世代による政治的傾向が比較的鮮明。

    一般論として、

    • 高齢層 → 保守系支持が強い
    • 若年層 → 革新系支持が強い

    傾向があるため、高齢者の投票率は選挙結果を左右する重要な要素になりがちである。

    そのため、高齢者投票支援ですら

    「票集めではないか」

    と疑われやすい土壌を生む。


    ④ 「風聞政治」

    記事中の

    美容室
    不動産仲介事務所
    口コミ

    という記述は興味深い。

    韓国ではSNSが発達した現在でも、

    • 地域コミュニティ
    • 教会
    • 同窓会
    • 商店街
    • 美容院

    などの人的ネットワークの影響力が比較的大きい。

    そのため、

    「風評通報センター」

    まで設置されるわけです。


    文章中の筆者の見方・バイアス

    この文章自体は一見すると中立的な報道形式ですが、注意深く読むと若干の特徴がある。

    ① 民主党側主張に多くの紙幅を割いている

    記事前半の大部分が、

    全在秀候補側の

    • 疑惑提起
    • 告発方針
    • 通報内容

    の紹介。

    一方で、

    朴亨俊候補側の反論は比較的短くまとめられている点。

    そのため読者は自然に

    「何か問題がありそうだ」

    という印象を受けやすくなる仕組みとなっている。


    ② 疑惑段階でも詳細を列挙している

    例えば、

    • 救急車動員
    • 補助金圧力
    • 投票結果報告

    などが紹介されているが、記事中には、

    証拠が確認された

    とは書かれていないことに注目しなくてはならない。

    それにもかかわらず具体的な疑惑内容が繰り返されるため、

    心理学でいう「フレーミング効果」である。

    読者は

    疑惑=ある程度事実

    と感じやすくなる。


    ③ 「黒色宣伝」という表現

    「黒色宣伝(흑색선전)」は韓国政治報道で頻繁に使われる言葉であるが、価値判断を含む強い表現になりやすい。

    中立的に書くなら

    ネガティブキャンペーン

    とあるべきだが、ここでは特に

    「黒色宣伝」

    と記すことで、

    悪質な中傷

    というニュアンスを含めている。

    そのため記事全体は、

    「選挙戦が泥仕合になっている」

    という印象を読者に与える構成になっています。


    総括

    この文章から見える韓国の選挙風土の特徴は、

    1. ネガティブキャンペーンが激しい
    2. 権力による選挙介入への警戒が強い
    3. 高齢者票・組織票が重要視される
    4. 地域ネットワークや風評の影響が大きい
    5. 選挙期間中は疑惑提起と反論が連日続く

    という点です。

    また記事の筆者は表面的には中立ですが、構成上は「選挙介入疑惑」をやや重く扱っており、読者に「疑惑がかなり深刻である」という印象を与えるフレーミング効果を狙っているように思える


    *******************

    <拙訳>

    釜山=ニューシス]ウォン·ドンファ記者=6月3日の地方選挙本投票を2日前に控えた1日、釜山市長選が最終局面まで疑惑の提起と反論が続くなど、ネガティブな攻防が激化している。


    全在秀(チョン・ジェス)民主党の釜山市長候補選挙対策委員会は、当日「続く権力型選挙介入の疑惑と民主主義の損傷を直ちに止めるよう」訴えた。


    全候補の選挙対策委員会は「公職社会の地位を利用した選挙介入の疑いの通報が絶えず寄せられている」とし、「関連する通報が引き続き続いている」と明らかにした。


    彼らは「一部の現場では『選管の要請』を名目に高齢者の投票率を引き上げるよう指示が出されたという主張とともに、生活支援員を通じて特定の対象者に投票を案内し、結果を報告させたという状況が提起されている」と主張した。


    さらに「公的に割り当てられた救急車を活用して高齢者を投票所へ移動させるよう指示があったという疑惑まで提起されている」とし、「特定の人物を支持しない場合、各種支援や補助金で不利益が生じる可能性があるという圧力的な発言があったという通報も続いている」と明らかにした。


    さらに「もしこの内容が事実であれば、単なる選挙介入を超えて不特定多数を対象とした明白な権力型選挙介入であり、重大な犯罪行為である」とし、「組織的な介入の状況が確認された場合、最後まで責任を追及する」と強調した。


    また「既に受理された通報については事実関係の確認と証拠の確保が進行中である」とし、「違法行為が確認され次第、告発措置とともに可能な限りの法的対応に着手する」と明らかにした。


    これに対し、朴亨俊国民の力釜山市長候補選対本部は「前候補選対本部の高官が悪意のある黒色宣伝を拡散しているという通報が多数寄せられており、関連証拠の収集も進められている」と反論した。


    朴候補の選対本部は「釜山市内の美容室や不動産仲介事務所など、市民の日常空間で根拠のないデマが全方位に拡散しているという通報も受けている」とし、「個人間の口伝形式で行われる工作は反論や説明が容易ではない」と主張した。


    さらに「事実でなくてもまず拡散して見る手口こそが卑劣な政治であり、反民主的な行為だ」と批判した。


    また「全候補の選挙対策委員会は李明博前大統領の釜山訪問を問題視し、加徳島新空港の責任論を提起しているが、実際には全候補側が過去に加徳島新空港建設に反対していた人物を委員長に迎え入れた」と主張した。


    パク候補の選対本部は「風評通報センターを運営している」とし、「黒色宣伝や風評に接した市民の積極的な情報提供を求める。 情報提供者の匿名性は徹底的に保証される」と述べた。




    <原文>

    https://mobile.newsis.com/view_amp.html?ar_id=NISX20260601_0003652267


    부산=뉴시스]원동화 기자 = 6·3지방선거 본투표를 이틀 앞둔 1일 부산시장 선거가 막판까지 의혹 제기와 반박이 이어지는 등 네거티브 공방으로 격화하고 있다

    「選挙ゲーム報道(Horse-race journalism)」化した釜山市長選挙直前マスコミ報道2

     分析

    全体的な特徴を一言で言えば、

    「政策報道」よりも「選挙ゲーム報道(Horse-race journalism)」に近い

    と考えて良い

    つまり、

    • 誰が勝つか
    • どの層が動くか
    • どの地域が勝敗を決めるか
    • どの陣営が有利か

    を中心に論じるからである。


    ① スポーツ中継のような選挙報道

    冒頭から

    全在洙候補は「固め」

    朴亨俊候補は「大逆転」

    という表現は、これは政策論争ではなく、

    選挙=勝敗を争う競技

    として描く手法。

    日本でも見られるが、韓国ではさらに顕著な形を採用して、あたかも野球やサッカーの試合前分析のように、

    • 勝率
    • 勢い
    • 流れ
    • 逆転

    を語る。

    登場人物としては、
     全在洙朴亨俊
    が「政策の担い手」というより「勝負の主役」として描く。


    ② 世論調査への高い依存度

    記事の骨格は、

    各種世論調査で首位を走る

    という前提を設定する。

    韓国メディアは日本以上に世論調査を重視する傾向があるからだろう。

    この報道でも、

    政策比較より

    • 世論調査
    • 投票率
    • 年齢層
    • 地域票

    が分析対象になっている。

    「誰が何をするか」

    ではなく

    「誰が勝つか」

    を中心に据えている。


    ③ 世代対立を当然視している

    特に注目すべき部分は

    60代が最多

    70代以上が次に多い

    という説明です。

    これは単なる人口説明ではありません。

    韓国の視聴者は

    • 高齢者=保守
    • 若年層=進歩派

    という政治的連想を共有しているためです。

    そのため記者は、

    高齢者投票率が高ければ朴候補有利

    という意味を暗黙に伝えています。

    日本のテレビならここまで露骨に世代政治を語らないことが多いですが、韓国では比較的普通です。


    ④ 地域主義(地域政治)を前提としている

    この記事で最も韓国的なのは、

    旧市街の票心

    ナクドン江前線

    という表現です。

    韓国政治では歴史的に

    • 慶尚道(保守)
    • 全羅道(進歩)

    という地域対立が存在してきました。

    そのため記者は、

    どの政策が支持されるか

    より

    どの地域が動くか

    を分析しています。

    これは韓国政治報道の伝統的特徴の一つである。


    ⑤ 候補者の主張紹介も均等配分

    この報道では

    全在洙候補の発言

    >>予算を釜山に引き寄せる

    朴亨俊候補の発言

    >>保守と中道を結集する

    をほぼ同じ長さで紹介しています。

    したがって、

    露骨な偏向は比較的少ない。


    しかし隠れたフレーミングもある

    完全に中立かというとそうでもありません。

    例えば、

    二人の元大統領と共に行動した朴候補

    という説明。

    これは単なる事実だが、韓国の視聴者は

    李明博

    朴槿恵

    を連想する可能性を十分に念頭に置いた紹介である。

    保守支持者にはプラス、

    進歩派支持者にはマイナス

    というイメージを喚起する効果のいずれかだと指摘する。


    日本のテレビ報道との最大の違い

    日本の地方選挙報道なら、

    • 財政
    • 子育て
    • 交通
    • 防災

    などの政策説明を比較的重視するが、一方、この韓国報道は

    • 投票率
    • 世代
    • 地域
    • 保守結集
    • 野党統一

    など

    「政治力学(political dynamics)」

    が主題。それゆえに、

    「どんな釜山を作るか」

    ではなく

    「どちらの陣営が勝つか」

    を中心に報じる。


    この報道の筆者(記者)の視点

    ジュ・ウジン記者は比較的中立的ですが、記事全体は

    1. 選挙を勝敗ゲームとして描く
    2. 世代別投票率を重視する
    3. 地域主義を前提に分析する
    4. 保守陣営の結集・分裂を重要変数として扱う

    という韓国政治報道特有のフレームに乗っている。

    その意味で、このニュースは「特定候補への露骨な肩入れ」よりも、

    韓国メディアが選挙を“政策競争”より“陣営対決”として報じる傾向

    をよく示している事例と言えるだろう。


    ********************************

    <要約>

    釜山市長選、投票率と世代構造が勝敗のカギに

    6月3日の本投票を目前に、釜山市長選は民主党・全在洙候補は「優位の固め」、国民の力・朴亨俊候補は「逆転」を狙う構図となっている。

    ■ 1. 事前投票率は過去最高

    釜山:21.29%

    慶南:24.64%

    いずれも地方選挙史上最高。与党は「政権安定論」、野党は「政権審判論」と解釈し、双方が有利と主張。

    ■ 2. 注目点は「世代別投票率」

    釜山は他地域と異なり、60代が最多、次いで70代以上。

    高齢層の動向が勝敗を左右すると見られる。

    ■ 3. 各候補の終盤戦略

    全在洙(民主党)

    これまでの世論調査で常に首位。

    「中央政府の政策・予算を釜山に引き寄せる有能な市長が必要」と訴え、支持固めに集中。

    朴亨俊(国民の力)

    元大統領2名と共に遊説し、保守層の結集を図る。

    特に高齢者の投票参加を強く促す戦略。


    ■ 4. 旧市街(保守地盤)の票が変数

    2014年の市長選では、旧市街の票が接戦を決めた。

    今回は

    海洋水産部誘致で評価される全候補に流れるのか

    伝統的に保守支持の朴候補に戻るのかが焦点。


    ■ 5. 北区甲補欠選挙の「野党統一失敗」も影響

    野党側の候補一本化が事実上失敗。

    これが保守分裂として朴候補に不利に働くのか

    危機感から保守層が結集するのかが注目される。




    ++++++++++++++++++++

    <拙訳>

    <アンカー>

    地方選挙の本投票日まで、あと2日しか残っていません。


    まず釜山を見ると、各種世論調査で常に優位を保ってきた共に民主党の全在洙候補は「固め」を、差を縮めてきた国民の力の朴亨俊候補は「大逆転」を狙っています。


    勝負を分ける要因は何か、ジュウ・ウジン記者が取材しました。


    <記者>

    今回の地方選挙における釜山・慶南の事前投票率はそれぞれ21.29%と24.64%で、いずれも地方選挙史上最高を記録しました。

    与党は政権安定論に、野党は政権審判論に力を与えたとし、それぞれ有利なように解釈しています。

    残された関心は、3日に行われる本選挙の投票率、特に世代別投票率に集まります。

    釜山はソウルや京畿道など他の多くの広域市道とは異なり、60代の有権者の割合が最も高く、その次が70代以上です。

    各種世論調査で常に首位を走っていた共に民主党の全在洙(チョン・ジェス)釜山市長候補は、勢いを固めようと動き出しました。

    全在洙/共に民主党釜山市長候補 "中央政府の政策と予算を釜山に引き寄せることができる有能な釜山市長が必要です。"

    選挙の終盤に二人の元大統領と共に行動した国民の力の朴亨俊釜山市長候補は、高齢者の投票を積極的に促しています。

    パク・ヒョンジュン/国民の力釜山市長候補 "保守統合の旗をさらに高く掲げ、釜山の保守と中道の心を一つにして必ずナクドン川前線を守ります。"

    伝統的に保守的な傾向が強い旧市街の票心も変数です。

    2014年の釜山市長選挙で、接戦の中、セヌリ党のソ・ビョンス候補が得票率1.3%差で勝利を収めたのは、旧市街でした。

    今回は海洋水産部を獲得した全候補に力を与えるのか、再び朴候補に票を集中させるのかが注目されています。

    釜山北区甲の補欠選挙で野党候補の統一が事実上失敗したことも、どのような影響を与えるか注目すべき点です。

    保守の分裂の様相だけが浮き彫りになり、朴候補の足を引っ張るのか、保守の敗北の危機感の中で陣営が結集するのか注目されます。

    KNNのジュウジンです。


    映像取材:チョン・チャンウク、ファン・テチョル


    *************************

    https://news.knn.co.kr/news/article/188385


    <앵커>

    지방선거 본 투표일까지 이제 단 이틀 남았습니다.


    먼저 부산을 보면 각종 여론조사에서 줄곧 우위를 지켜온 더불어민주당 전재수 후보는 '굳히기'를, 격차를 좁혀온 국민의힘 박형준 후보는 '대역전'을 노리는데요.

    「候補者選挙」より「陣営選挙」が特徴---釜山市長選挙前のマスコミ報道例1

     <分析>

    ① 「候補者選挙」より「陣営選挙」

    日本では首長選挙になると、

    • この人がどんな市政を行うのか
    • 財政をどうするのか
    • 子育て政策はどうか

    に焦点を当てて、選挙活動を展開する。しかしこの記事では、

    政権支援論

    政権牽制論

    保守結集

    与党プレミアム

    が中心である、つまり、

    全在洙候補→進歩陣営の代表

    朴亨俊候補→保守陣営の代表

    という構図である。

    韓国では地方選挙であっても、実質的には「国政レベルの代理戦争」だという点に、変更はないことを確認することになる。


    ② 地方選挙でも「中央政権」が最大争点

    興味深いのは、

    全候補→ 「政権支援論」

    朴候補→ 「政権牽制論」

    を前面に押し出していることである。

    本来なら釜山市長選であるので、

    • 港湾政策
    • 都市開発
    • 福祉
    • 交通
    • 地域活性化
    • 少子高齢化など

    が争点ならざるをえない。

    しかし韓国では地方選挙でも

    今の政権を支持するか/牽制するか

    が大きな争点である。これは韓国の大統領制を前提とすればやむを得ないとは言うものの、

    具体的には地方財政におカネがないからだろう。



    ③ イデオロギー対立が強い

    記事には何度も

    保守

    政権牽制

    保守結集

    という言葉が出ており、あえて韓国政治は現在も

    • 保守陣営
    • 進歩陣営

    の鮮明な対立構造にあると読者に印象付けている。。

    日本では自民党支持者でも

    「自分は保守だ」

    という意識は比較的弱いですが、

    韓国では

    私は保守だ

    私は進歩だ

    という政治的自己認識が前面に押し出されて、読者の琴線に触れる仕組みとなっている。


    ④ 組織力の重視

    この記事で最も韓国的なのはここです。

    強固な党組織力を稼働

    知人に1日3回電話

    投票参加を呼びかける

    韓国選挙は非常に投票率が高いことで知られているが、その背景には、

    • 政党組織
    • 支持者組織
    • 地域組織
    • 同窓会
    • 各種団体 その他

    などの動員力がある。

    つまり、

    誰を支持するか

    だけでなく、

    支持者を投票所へ連れていけるか

    が極めて重要だと各政党の戦略は一致している。

    ⑤ 「生活密着」と「大義名分」の二重戦略

    この記事を見ると両候補とも面白い共通点がある。

    全在洙候補 大義→ 政権支援

          現場→ 市場訪問

    朴亨俊候補 大義→ 政権牽制

          現場→ 徒歩ツアー

    つまり韓国政治言説を一般化すれば、

    国家レベルの理念では、

    • 保守
    • 進歩
    • 政権支持
    • 政権審判

    を語り、その反面、地域密着型の極めて泥臭く

    • 市場
    • 商店街
    • 労働者
    • 高齢者

    を巡回しながら、選挙稼働を展開する。


    日本人が注目すべきポイント

    最も重要なのは、各候補者の政策より

    「支持層を投票所へ運ぶ」

    ことが候補者の役割だと指摘し、つまり韓国政治では、

    政策競争を論じる前に

    陣営の総動員能力

    が非常に重要だと印象付けていることだる。いわば高い投票率である。

    そのため選挙終盤になると、政策論争に時間を割くよりも

    • 結集
    • 動員
    • 投票率
    • 危機感の共有

    が主戦場になるという。


    韓国政治の本質

    1. 強い保守・進歩の陣営対立
    2. 地方選挙の全国政治化
    3. 大統領制を背景とした政権支持・政権審判構図
    4. 高い組織動員力
    5. 投票率を左右する支持層結集の重視
    6. イデオロギーと生活密着型選挙の併存

    だという特徴を持つと考えられる。


    <要約>

    :釜山市長選、終盤は「支持層の総動員戦」に完全シフト

    <要約>

    6月3日の地方選挙を目前に、釜山市長選は中道・浮動層の争奪戦から、支持層をどれだけ投票所に動員できるかの総力戦へと完全に移行した。


    ■ 全在秀(民主党)陣営

    戦略:組織力 × 生活密着で“優位の固め”

    初期の「政権支援論」「与党プレミアム」から軸足を移し、伝統市場・商店街を回る生活密着型の選挙活動を強化。

    「釜山に予算を持ってくる実務型市長」を強調。

    ミスを避けるリスク管理と、党組織をフル稼働させた投票率引き上げ作戦を展開。

    陣営は「3%足りない」という危機感を共有し、知人に1日3回電話する投票促し運動を実施。

    対立候補への直接攻撃よりも、保守陣営の結集を抑えつつ、自陣営の緊張感を最大化する方針。

    ■ 朴亨俊(国民の力)陣営

    戦略:政権牽制 × 保守結集で“逆転狙い”

    初期の「市政経験アピール」から、「政権暴走を防ぐ釜山」=政権牽制論へとメッセージを転換。

    演説では「釜山が最後のバランス役」と強調し、保守層の危機感を刺激。

    朴槿恵・李明博の相次ぐ釜山訪問をテコに、保守勢力の大規模結集を狙う。

    一方で「歩いて民意の中へ」徒歩ツアーを展開し、若者・高齢者・労働者など生活現場の票を掘り起こす。

    **政権審判(マクロ)+生活公約(ミクロ)**を同時に提示し、支持層を投票所へ誘導する構え。


    ■ チョン・イハン(第3勢力)

    記事は触れ始めた段階で終わっているが、「第3の選択肢」を掲げ、隙間を狙う戦略が示唆されている。

    <まとめ>

    初期の「中道・浮動層争奪」から、終盤は完全に“支持層の動員戦”へ移行。

    全在秀は「生活密着+組織力」で優位固め。

    朴亨俊は「政権牽制+保守結集」で逆転を狙う。

    両陣営とも、投票率が勝敗の最大要因となる構図。



    ーーーワーーーワーーーワーーーワ

    <拙訳>

    https://daily.hankooki.com/news/articleViewAmp.html?idxno=1372461


    釜山=デイリー韓国 イ·チェヨル記者]6月3日の地方選挙まで2日を切った6月1日、釜山市長選が終盤に差し掛かり、候補者の動きが急激になった。 選挙初期に中道層と浮動層を狙った「外延拡張」競争は幕を閉じた。 与野党の候補者はすでに確保した支持層を投票所にどれだけ引き出すかに命をかける「票の結集」総力戦に転換した。 方向性は同じだが、各キャンプが振り返った勝利の方程式と詳細な戦術は異なる。


    ◇全在秀「組織力·生活密着」で優位を固める

    共に民主党の全在洙候補は、選挙初期に掲げていた「政権支援論」と「与党プレミアム」の重みをやや軽減した。 代わりに、地域の底辺の世論を把握する『生活密着型選挙活動』を前面に配置した。 全候補は伝統市場や商店街が密集する地域を日々訪れ、「釜山に予算を持ち込む実務型市場」というメッセージを繰り返している。

    最終段階のミスを減らしてリスクを管理しつつ、強固な党組織力を稼働させて投票率を引き上げるという構想だ。 キャンプ関係者は「『3%足りない』という危機感から、知人に1日3回電話をかけて投票参加を呼びかける運動を展開している」と語り、「対立候補への直接的な批判よりも保守陣営の結集を抑え、支持層の緊張感を最大化している」と伝えた。


    ◇パク·ヒョンジュン『政権牽制·保守合党』総動員令

    国民の力の朴亨俊候補は選挙の終盤で攻勢のレベルを一段と高めた。 初期の市政経験を前面に出した政策選挙から脱却し、現在は「政権抑制論」を前面に押し出している。 朴候補は演説のたびに「大政権の暴走を防ぐために釜山が最後のバランス役を果たすべきだ」と述べ、保守層の支持を刺激している。

    特に、朴槿恵・李明博前大統領の相次ぐ釜山訪問を契機に、保守勢力の対決集団を試みる様子が見られる。 一方、朴候補は『歩いて民意の中へ』という徒歩ツアーを通じて、若者や高齢者、バス労働者など生活現場に直接足を踏み入れ、底辺の票をなぞっている。 マクロな政権審判論とミクロな生活公約を同時に投げかけ、支持層を投票所に誘導しようという狙いだ。



    부산=데일리한국 이채열 기자]6·3 지방선거를 이틀 앞둔 6월 1일, 부산시장 선거전이 종반전에 접어들며 후보들의 발걸음이 급해졌다. 선거 초반 중도층과 부동층을 겨냥했던 ‘외연 확장’ 경쟁은 막을 내렸다. 여야 후보 모두 이미 확보한 지지층을 투표장으로 얼마나 끌어내느냐에 사활을 거는 ‘표 결집’ 총력전으로 선회했다. 방향성은 같지만, 각 캠프가 복기한 승리 방정식과 세부 전술은 판이하다.


    ◇전재수 '조직력·생활밀착'으로 우세 굳히기


    더불어민주당 전재수 후보는 선거 초반 내세웠던 ‘정권 지원론’과 ‘여당 프리미엄’의 무게를 다소 덜어냈다. 대신 지역 바닥 민심을 훑는 ‘생활밀착형 유세’를 전면에 배치했다. 전 후보는 전통시장과 상가 밀집 지역을 연일 찾으며 “부산에 예산을 가져올 실무형 시장”이라는 메시지를 반복하고 있다.