2016年7月30日土曜日

釜山草梁倭館の東向寺

草梁倭館期の東向寺の所在とその景観、そしてその地、明治期の状況については『釜山府史原稿』に次のように書かれている。


 中山即ち竜頭山の北にありて東に向ひ建つとあり。試に「倭館図」を見るに本文の北は東北を云えるものにしていま常盤町「税関倶楽部」の付近に建てり。而して此の地一帯は明治九年頃まで民家一も存する草莱の丘阜たりき。但し東向寺の眺望は本文に見ゆる如く前に五六島を望み明月の夜は一入の佳景なりしこと象胥紀聞等にも嘖々傳へらる。又東向寺の晩鐘は草梁八景の一として著名なりき。

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